健康経営宣言を社内に通達する時のコツ
さあ、気持ちのこもった健康経営宣言が出来ました。
「従業員に宣言するぞ!」と意気込みたいところですが、一つ注意事項があります。経営者の宣言はその内容が良くても悪くても、
「あっ、また新しいプロジェクトがはじまった。。。」
と従業員は仕事の一つとして考えます。つまりは、あまりよい受け取り方をしないケースがよく見られます。社長はやる気満々で、従業員にも好評のはずと思っていた矢先、
「えっ、誰が担当するんですか。。。」
と業務命令のように捉えられると気持ちもトーンダウンします。そこで、活用したいのが「健康経営宣言のつくり方」の質問(1)です。
1)自分自身 又は、周りの方で病気でたいへんな状況に陥った経験はないですか
・幹部社員が急遽入院することになり、顧客にたいへん迷惑をかけた。
・彼の穴埋めは自分しかできないので、普段の倍は働いた。
・彼が会社に復帰できるかどうかすごく心配した。
ここであなたは幹部社員さんの入院の実体験を語れるはずです。当時の様子を思い出して、もう少しリアルにエピソードにしてください。
例えばこうです。
『皆さんも覚えておられるかと思いますが、先日 木下常務が心不全で倒れました。普段本当に頑張ってくれている常務が入院すると、こんなにたいへんなのか。いかに彼に重責を担っていたか。 それを痛感する一か月になりました。木下常務は、おかげさまで退院後、無事に職場復帰できましたが、二度とこのようなことが起こらないよう、そして、皆さんの健康を守って、末永く弊社で働いてもらえるように、健康経営を導入しようと決意しました。」
どうですか。あなたの気持ちが伝わりそうですか。さらに、「健康経営宣言のつくり方」 でつくった健康経営宣言を付け加えます。
『弊社のビジョンは、経営理念にあるように、「全従業員が幸福な人生をおくり、事業を通じて社会に役立つこと」そのためには、従業員の健康がベースになります。そして、自社の強みは、お客様の様々な要望に対して現場が臨機応変にクイック対応できるところです。その為には、現場のリーダーがお客様の要望を本質的に理解し、どのように実行すればよいか自分でプランが立てられる。今よりお客様の信頼が増す=ファンが増える。そうなれば、従業員全員が自分の仕事が世の中の役に立っていることを日々の現場で感じ取り、喜びを実感できるようなります。』
この社内告知文を従業員の皆さんに渡してみてください。そして、気持ちをこめて皆さんに語り掛けてください。あなたの健康経営にかける意気込みがきっと伝わります。