『 健康経営優良法人認定 』を取得するメリット その2
健康経営優良法人 認定を取得するメリット、二つ目は
社風アップです。
「社風がアップするという抽象的なメリットではちょっとわかりづらいな。うちはまずまず社風はいいほうだから。」
経営者の方にヒアリングすると、だいたいそのようなニュアンスの話となります。そこで、私が質問するのが、
「では、ここ2年間の退職者は何人ですか。」
こう聞かれると、たいていの方はギョッとして、身構えられます。
「え~~と、たしか~~、4~5名かな。定着してもらうのがなかなか難しくてねえ、今のご時世は・・・厳しく指導するとすぐ辞めるし、この子はやるな!と目をかけたら、実は来月転職します。と簡単に言ってくる・・・ホント、そこが一番辛いよね。」
経営者としては、会社を辞められる、イコール、自分を否定されたような気持ちになってしまうもの。私も経営者として何度もその感情を抱きました。今でもですが・・・
退職者の数が減ることで、なるべくそのネガティブな気持ちを経営者におこさせない。
そこにお役立ちできるのが健康経営のよいところです。
≪退職理由のベスト3≫
1位 家庭の事情(寿退社を含む)
2位 健康不良
3位 仕事内容の不満
ですが、これって実は表面上の理由だと皆さんご存知ですよね。では、本当の理由は何でしょうか。
「しっかりした人間関係が築けていないので、本心で今の悩みや課題をわかち合えていないから。」
です。つまりは、自覚をしているかどうかは別として、自分ひとりぼっち、この会社に居場所が無い。そう思っている人が会社を辞めるわけです。
では、そんな状態の組織風土を健康経営はいかに変えていけるかですが、これは一朝一夕でできるものではありません。
ただ、社長が、部長が、課長が、自分の健康のこと、あるいは、プライベートなことを気遣ってくれる。
「しんどかったら言ってくれ。いつでもみんなでサポートするから。」
忙しい最中、そんなことを言ってくれる上司があちこちにいたら、気持ちが和らぎますよね。そんな会社をすぐ辞めてやる。 そんな人は少ないですし、もしそれでも辞める人はよっぽどの理由があるからで、そんな時はお互い納得できるものです。
よく「うちは家族的な経営をしています。」とおっしゃる経営者の方がおられますが、自分の子供が悩んでいたら、あるいは、風邪を引いたら自分のことのように心配しますよね。社員一人ひとりを家族のように思うということが出来たら、健康経営のベースは出来たと同様です。
健康経営優良法人の取得メリット、それは社員さんが会社に自分の居場所を見出す。そして、あなたのことを信頼してくれて、急な退社が減少すること、イコール、あなたの経営者マインドも理解され、大切にされる。社風がアップする。
これは大きなメリットだと思いませんか。