健康経営って何から始めたらいいの?その3 - 健康経営実践ブログ
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健康経営って何から始めたらいいの?その3

ブログ目次健康経営って何から始めたらいいの?での健康経営アンケートにお答えいただきましたでしょうか?

健康経営って何から始めたらいいの?その2では前半の9項目を見返しました。今回は、健康経営アンケートの振り返り、後半戦です。

10)社員のコミュニケーション促進に向けた取り組みを行っている。

社員さんの健康に最も影響力があるのが、このコミュニケーション促進に関する活動です。コミュニケーションが円滑な組織ならば、体調が悪い社員さんをまず同僚が気遣います。

「早く病院に行ったほうがいいよ。」

「総務の田中さんに相談したら、役立つ情報をもらえるよ。」

そんな感じで体調不良の早期発見、対応が可能です。その結果、急な欠勤や入院による病気治療は確実に減るわけです。 その上に、社員さんとしては「会社の仲間がそこまで気にかけてくれるのか」と、感謝の気持ちを持つことが長期的には非常によい影響を組織に与えます。

もう一つはメンタル面の影響です。

いわゆるトップダウン型の軍隊的な組織ではコミュニケーションが命令の形でしかされません。「 返事はYES!か はい!かどっちかだ!!」という絶対服従型の組織ですが、ここではメンタル不調が必ず問題化します。

コミュニケーション促進は短期的には時間と手間とエネルギーがかかりますが、社員さんのやる気に必ずよい影響をもたらします。あなたの会社ではどんなコミュニケーションアップの施策を取り入れてますか。

11)インフルエンザ予防接種や消毒液の設置など、感染症予防の対策をとっている。

昨今の厳冬期には必ずといいていいほど、インフルエンザの大流行が見られます。その予防接種の必要負担を会社がすることで社員さんのインフルエンザ罹患率が下がるのは、費用対効果的に非常に合理的な判断と思われます。

また、消毒液の設置も小費用で履行できるわりには、社員さんが常にそれを目にすることでアナウンス効果もあり、感染症予防には効果的と思われます。

12)過重労働防止の対策を何かとっている。

13)仕事で無理を続けるのはよくないが、頑張る時期は必要だ。

中小企業では、どうしても仕事ができる人に集中しがちです。特に予算責任を持つ課長以上の役職者の方々は重責を担い、常に労働時間がオーバーしがちですよね。 仕事がうまくいっている時は、そんな過酷な状況下でもなんとかなりますが、ひとたび歯車が狂うと身体も悲鳴を上げます。

「ちょっとしんどいので病院に行ってから出社します。」

と連絡があったすぐ後に、

「 このまま即入院とドクターに言われました。 」

そういうことはよくあります。

頑張らないといけない時期はあるでしょう。でもそれが続くと身体は持ちません。組織で過重労働防止の仕組みを持つのは大切な仲間を守る第一歩になるはずです。

14) 敷地内は禁煙、あるいは分煙の対応をしている。

タバコが身体に悪いのは誰もがわかっていながら、なかなかやめられない人が多いのもまた事実です。2003年5月「健康増進法」により、公共施設等の多数の人が利用する施設の管理者に受動喫煙防止の努力義務が課せられました。2018年7月には「改正健康増進法」が成立。受動喫煙防止対策が義務規定として規制。2020年4月から全面施行となります。2015年6月施行の「改正労働安全衛生法」では、職場における受動喫煙の防止のため、すべての事業者が適切な措置をとるように努めることが義務づけられました。

すぐにでも、対応を始めましょう!!

15)脳疲労が蓄積すると、メンタル面のみならず身体全体に 影響すると思う。

16)健康に関する知識や情報を社員と共有することはこれからの時代、とても大切だと思う。

まず、「脳疲労」という言葉をご存じの方、どれ位おられますか。別の章で詳しく解説しますが、脳疲労が溜まったまま仕事をしていると生産性が大幅にダウンします。

ここで「仮眠」をとる=「昼寝」をする効果を調べた実験についてご紹介します。

<20分の仮眠を取った場合の作業効率を調べた実験>

10人の若者に1時間のパソコン作業を行わせ、20分間の休憩を挟み、再び1時間の作業をさせた。

(Ergonomics. 2004 Nov;47(14):1549-60)

仮眠を取らずに休憩した場合は、休憩後の作業でも時間が経つにつれて眠気や疲労度が高まりました。これに対して、休憩時間に仮眠を取ると、作業時間が経過しても眠気が起こりにくくなり、疲れを感じず、作業意欲が衰えないという結果となりました。(上記グラフ)。同じく「NASA(米航空宇宙局)が宇宙飛行士に行った実験でも、平均26分の仮眠によって認知能力が34%、注意力が54%アップした」という研究結果もあります。

「昼寝するなんて時間がもったいない!」

とおっしゃる方もおられるとは思いますが、事実は逆です。

20分以内の仮眠ならば生産性が上がることはもはや明らかです。このような事実も知らなければ、今までの常識に囚われて、正しいアクションがとれません。そういう意味で、新しい健康情報を共有する事は、経営合理化に直結するわけです。

17)社員の健康は長期的視点で経営に大きな影響があると思う。

18)社員とのつながりを大切に大家族的な経営を目指している。

このブログをお読みの方はこの二つの項目は〇の方が多いと思いますが、会社の未来を考える時、社員さんの健康が全ての基礎になってくることは説明がいらないのかなと思っております。

人手不足の時代、お互いのよさを認めあう家族的なつながりのある会社を目指すなら、健康経営の導入はよき助けでとなることでしょう。